「自転車」タグアーカイブ

2017ロンド・ファン・フラーンデレンを5分で振り返る

こんにちは。
Mcqueenです!

今回は2017/4/2に行われたロンド・ファン・フラーンデレンを振り返りたいと思います。
レース中に私がツイートした内容を元に時系列で追っていきます。
クイックステップの鮮やかな勝利でしたね!

ツイートで使用したスクリーンショットは前の記事「今年のツール・デ・フランドルは観戦できるのか??」で紹介したTiz-Cyclingのストリーミングから引用しています。

1.スタート直後
無事にライブストリーミングが見られた安心感と既に先頭グループが7分差で逃げている事が分かります。

2.先頭グループの状況
先頭グループは8人で11分差を付けた所をリツイート。

3.カペルミュール
今年のカペルミュールは160km地点で登場。
まさかここで勝負が決まるアタックがかかると思っていなかったので、先頭グループがカペルミュールを通過する様子をまったりとツイートしていました。

4.追走グループ発生
カペルミュールでクイックステップ勢(ボーネン、トレンティン、ジルベール)がアタックし追走グループを形成。
サガンとアーベルマートはこれに乗り遅れる(もしくは見送った?)

5.今後の展開をイメージ
今年のポイントは210km地点にあるコッペンベルグと思っていました。
追走グループにクイックステップ勢 + クリストフやファンマルクといった有力選手が入っている事で、おそらくサガンとアーベルマートはチームの総力を挙げてコッペンベルグまでには追いつくのではと考えていました。

6.クイックステップ勢が先頭へ
コッペンベルグでレースが振り出しに戻るのでは??なんてツイートしている間に、4.で発生した追走グループが先頭グループを吸収。
トップに立ってしまいました!
この時点でサガン、アーベルマートのメイン集団とは1分の差をキープ。

そしてクイックステップは容赦のない鬼引きで2回目のオウデクワレモントを目指して砂埃を巻き上げながら爆走。←イメージ
この時点ではボーネン、ジルベール、トレンティンがローテーションしていたので、クイックステップは誰を勝たせるつもりなのかがイマイチはっきりしませんでした。

7.運命のオウデクワレモント
やがてクイックステップ勢の引く先頭グループは2回目のオウデクワレモントへ到着。
ここでジルベールが他の選手を置き去りに。

8.ジルベール男道の開始
ジルベールはオウデクワレモントの頂上で一瞬踏むのを止めそうな気配がありましたが、意を決したのかそのままガチ踏みを開始。
後続をみるみる引き離し独走状態に。
萩原麻由子さんもジルベール独走開始をツイートしていました。

9.残された先頭グループ
オウデクワレモントで置き去りにされたクリストフ、ファンマルク、デマールなどの有力選手は今まで鬼引きしていたクイックステップにはしごを外され、最終的にはメイン集団に吸収されました。

10.コッペンベルグ
順調に男道を突き進むジルベールは単独でコッペンベルグの頂上へ。

11.クイックステップの大仕事
ジルベールを単独で逃がすクイックステップはチーム総力を挙げて後方支援。
「こうかはばつぐん」だった!

途中、ボーネンがメカトラで遅れるも、トレンティンが単騎でサガンとアーベルマートを引き受け、クイックステップは無双状態に。

12.サガン、アーベルマート、ナーセンの落車
3回目のオウデクワレモントでアタックしたサガンがバリケードに掛けてあった観客のジャケットに肘をひっかけてしまう。
これでバランスを崩して落車。アーベルマート、ナーセンの2人がこれに巻き込まれてしまう事態に。

後続のナーセンの肘にもジャケットが引っかかっていますね…

この状態で自転車の真ん中に乗り続けているサガンのボディバランスの凄さ

サガン本人も動画をツイートしています。
バリケードの脚に当たった事が落車の直接的な原因っぽいですが、ジャケット引っかけでハンドルが持って行かれた為、フロントタイヤがバリケードに向かって舵を切ってますね。

13.ジルベール優勝へ
オウデクワレモントの落車からいち早くリスタートしたアーベルマートが50秒差でジルベールを追いかける。
が、ここでもクイックステップのテルプストラがマークに付くという、これ以上ない神展開。

ジルベールの独走を祝福するかの様に夕陽が道路を金色に染める。美しい。

以上
サイクルロードレースの醍醐味が全て詰まった、非常に美しいレースでした!
これが日本国内で配信されなかったのは非常に残念です。
これは日本におけるサイクルロードレースのビジネスとしては重大な機会損失だと思います。
放映権に携わる方には来年は観戦できるように、是非とも努力してもらいたいですね。

今日は「クラシックの女王」パリ~ルーベですね!
観戦方法はそれぞれあると思いますが、是非楽しみましょう!

ではまた~

参考情報
・「Paris-Roubaix」twitter公式アカウント
@Paris_Roubaix(Paris-Roubaix)
・ハッシュタグ
#ParisRoubaix

春のクラシックシーズン開幕!だがどうやって観戦する??

こんにちは!
Mcqueenです。

だいぶブログの更新をサボっていますが、皆さんお変わりないですか??

いよいよ春のクラシックシーズンが始まりますね!
今日からさっそくミラノ〜サンレモです!

ところが…なんとJ-Sportsでの放送はありません。

皆さんご存知の通り、今期のRCS SPORT主催レースの日本での放映権はDAZNが取得しました。

従ってミラノ〜サンレモ、ジロ・デ・イタリア、イル・ロンバルディアと言ったイタリアでのビッグレースはJ-Sportsで観戦出来ません!

更に、フランドルクラシックもDAZNに放映権があります。
ヘント〜ウェベルヘム、ツール・デ・フランドルなどもJ-Sportsで観られないのは正直イタい…

といった現状を踏まえて、春のクラシックレースの予定と観戦メディアを整理しておきます。

2017.03.18 ミラノ〜サンレモ:DAZN
2017.03.25 ヘント〜ウェベルヘム:DAZN
2017.04.02 ツール・デ・フランドル:DAZN
2017.04.09 パリ〜ルーベ:J-Sports
2017.04.16 アムステルゴールドレース:確認出来ず(3月18日現在)
2017.04.19 フレッシュ・ワロンヌ:J-Sports
2017.04.23 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ:J-Sports

と言う事で、見事にクラシックシーズン前半、後半で2つのメディアに折半されてますね…
ただ、消費者目線で見ると幾つも有料放送を契約するのもどうかと考えてしまいます。

他の観戦手段としてライブストリーミングという選択肢があります。
ただ、こちらは観戦中にスパムメッセージがポンポン表示され、すんなり観られるリンクが少ないので正直な所、オススメしません。うっかりメッセージをタップしたりしない様ご注意ください。
「こういう方法もありますよ」と言う事でご紹介しますので、各自の責任・判断でお願いします。
ttps://www.procyclinglive.com/livestream/
※現在ライブストリーミング配信が停止されています(2017.06.01時点)

後は各レースの主催者の提供による公式アプリでレース進行を確認する方法もあると思います。
こちらについては後日またご紹介します!

ではまた〜

 

クリートの位置はどの様に決めたらいいのか?検証してみた。

こんにちは!
Mcqueenです。

今回はビンディングシューズを使用した時のクリートの位置について考察、検証してみました。

ロードバイクに乗っている方で多くの方はビンディングシューズを使っていると思います。
そこで必須なのがクリートと呼ばれるシューズとペダルを固定する為の部品です。
このクリートをシューズに取り付ける際の位置について迷った事はありませんか?

という事で、Mcqueenが今回いくつかの位置を試してみたのでご紹介します。
クリート位置を決める際の参考になれば幸いです。

1.問題点の確認
一般的にはクリートは「母子球」(足の親指付け根)あたりに取り付けましょうと言われていますよね。
でもシューズを履いた状態で母子球の位置を見付けるのって難しくありませんか?
尚且つ自分の力が最もかかっている部分は本当に母子球なのか?
そこで良いのか??
という疑問も出てきてしまったので自分で確かめてみました。

2.検証
(1)検証方法
①シート位置(高さ・前後)は変更せず、クリートの位置だけを前(つま先)側、後ろ(かかと)側に動かして実施。
②固定ローラー台を使用し、ローラーの負荷をケイデンス40~50rpmが精一杯になる程度の高い負荷に設定。
※高負荷・低回転にする事で、「踏力がきちんとペダルに伝わっているか」「スムーズにペダリングできているか」が分かり易くなる為。

(2)記事中の単語の定義
この記事では次の3つの単語を記載のように定義します。読んでいて混乱しない為です。
専門的、力学的に正しい言葉かについては無視してください。単純に「この記事ではこう呼んでいます」と言う事なのでご了承ください。
「踏力」:ペダルを踏み込む力です。
「力点」:足の裏を介して踏力が最もかかる部分です。
逃げる力」踏力がペダルに伝わらずにロスしている力です。

3.結果
(1)クリートの位置が力点と一致している場合

緑四角:クリート 白丸:ペダル軸 青線:シューズ角度
クリート(緑四角)の位置が力点と一致しているため、踏力がロスなくペダル軸(白丸)に伝わっています。

(2)クリートの位置が力点より前過ぎる場合

緑四角:クリート 白丸:ペダル軸 青線:シューズ角度
クリート(緑四角)の位置が力点に対して前過ぎるため、ペダル軸(白丸)を支点に「てこの原理」が働きシューズの角度が後ろ下がり(かかと下がり)になってしまう。
これにより踏力がクリートおよびペダル軸にうまく伝わらず、逃げる力が発生してしまう。
【主な症状】
・登り坂などの高負荷・低回転でペダリングする際に「かかとが下がっている」と感じる
・ペダリングの時に上半身がブレていると言われた事がある
・上半身がかなり疲れる
これらの症状が当たる方はクリート位置が前過ぎるかも知れません。

(3)クリートの位置が力点より後ろ過ぎる場合

緑四角:クリート 白丸:ペダル軸 青線:シューズ角度
クリートの位置が力点に対して後ろ過ぎるため、前過ぎる時とは逆方向に「てこの原理」が働きシューズの角度が後ろ上がり(かかと上がり)になってしまう。
これによりクリートが前過ぎる場合と同様に、踏力がクリート・ペダル軸にうまく伝わらず、逃げる力が発生してしまう。
(写真では分かり易くする為に大げさにかかとを上げています)
【主な症状】
・ペダリング中に「つま先が常に下を向いている」と感じる(特に低負荷・高回転の時に感じやすい)
・ふくらはぎが真っ先に攣る
これらの症状が当たる方はクリートの位置が後ろ過ぎるかも知れません。

4.考察
今回の検証で4つの発見がありました。
①クリート位置の調整は高負荷・低回転で
クリートの位置を調整する時はペダリングが「ゆっくり」「力をこめる」シチュエーションである事が一番分かり易いと感じました。
従って「ローラーの負荷を高くする」「登り坂で重いギヤを使う」など、高負荷・低回転のシチュエーションを作ってみて下さい。

②力点は常に一定位置ではない
私は一度クリート位置が決まったらそのままにしていましたが、今回色々と動かしたことでクリートの適正位置がかなり変わっている事が分かりました。
これはサドルの位置やステムの長さ、ハンドルの高さを変更した時、あとはトレーニングの練度によって力点が変わってくる事を意味しています。クリートの位置はたまに見直す必要があると感じました。

③クリートの適正位置は左右対称ではない
改めて高負荷・低回転の練習をじっくり行った事で自分のペダリングの癖として左右差があると感じました。これはクリートの位置にも影響があり、今までは何も考えずにクリートを左右対称にセットしていたので良い発見でした。

④クリート位置が適正だと平均時速が2~3km/h変わる
これは大発見です!
私はローラー練を毎回1時間行うのですが、クリートの位置が適正になった時は平均時速が明らかに速かったのです。
最速:クリート位置適正
次点:クリート位置後ろ過ぎ
最遅:クリート位置前過ぎ

クリート位置の見直し・再点検は機材に投資するよりも効果があると思います。
是非皆さんも試してみて下さい!

この検証を行うキッカケは宮澤崇史氏のトレーニング本でした。
トレーニングや機材に対する考え方が論理的に解説してあり、今すぐ役に立つエッセンスが凝縮されています。
とても参考になりました。興味のある方は是非!

ではまた~

ロードレース2017 プロチーム使用バイクガイドのご紹介

こんにちは。
Mcqueenです!

cyclingnews.com」でロードレース2017シーズンのプロチーム使用バイクが一覧にまとめられているのでご紹介します。
・チーム名
・バイクメーカー
・ロードバイクのモデル
・タイムトライアルバイクのモデル
・ホイールメーカー
・グループセットメーカー

どのチームが何のバイクを?どんなホイールを?グループセットはどこのメーカー?などが一目でわかる便利なページです。

ロードレース好きの方は是非チェックしてみて下さい!

WorldTour team bike guide | Cyclingnews.com
The bikes and equipment for all the 2017 WorldTour teams

ではまた〜

ツアー・ダウンアンダー開幕!15プロチームの使用バイクギャラリーサイトのご紹介

こんにちは。
Mcqueenです!

いよいよロードレース2017シーズンが始まりますね。
今回は1月15日からオーストラリアで開幕する「ツアー・ダウンアンダー」に出場するプロチームの内、15チームの使用バイクのギャラリーをご紹介します。

そうです、私が事あるごとに紹介している「cyclingnews.com」さんです。

早速ですが、写真の掲載されているチーム(バイクメーカー)を箇条書きにまとめました。
クイックステップとチームスカイ、ボーラハンスグローエ以外の15チームの使用バイクがTim de Waele氏の写真によって132枚にわたって紹介されています。
最新のチームバイクが気になる方は是非覗いてみて下さい!
・ロットNLユンボ(Bianchi)
・サンウェブ(GIANT)
・モビスター(CANYON)
・アスタナ(ARGON18)
・バーレーンメリダ(MERIDA)※新城選手のREACTOが掲載!!
・トレックセガフレード(TREK)
・オリカスコット(SCOTT)
・BMCレーシング(BMC)
・FDJ(Lapierre)
・UAEアブダビ(COLNAGO)※旧ランプレメリダ
・ディメンションデータ(Cervelo)
・キャノンデールドラパック(Cannondale)
・AG2R(FACTOR)
・ロットソウダル(RIDLEY)
・カチューシャアルペシン(CANYON)

2017シーズンのロードレースも楽しみですね!

ではまた~